No.9 4バルブと5バルブはどちらがベースとして良いのか?

No.9 4バルブと5バルブはどちらがベースとして良いのか?

4A-Gをチューニングするにあたってどちらをチョイスしたらいいか?
えい
えい

どっちの4A-Gも魅力が多い

92後期
4A-Gをチューニングしていくにあたって4バルブをベースにするか5バルブをベースにするかチューニング誌で議論されていた。僕としては5バルブの方が特別感がある、4バルブの方がチューニングベースによくされていたのでノウハウが多いといった具合でベースエンジンを取り巻く環境が違うと考えている。どちらが良いかは好みになるが、よく言われている事を書いてみようと思う。

 

4バルブの場合

  • チューニングベースとして沢山使われたのでショップさんのノウハウが多い
  • スワップの手間が少ない
  • 絶版もあるが、エンジンパーツが多い

 

92後期が一番人気だったが、最も色んな事をされているのは4バルブの方なのでチューニングのノウハウは4バルブの方が多い。その為かショップさんで出しているコンプリートエンジンも4バルブの方が多い。4バルブであれば86用から92用までエンジンパーツが共通で使えたりと改造する障壁が少なかったりする。ハードにチューニングを勧めたい場合はシングルスロットルから4連スロットルに変更するが、5バルブ用を流用したり戸田レーシングやSKと言ったメーカーからスポーツインジェクションが販売されているのでこちらを取り付けることで変更できる。

 

それに対して5バルブだが…

  • 頭文字D仕様にするなら5バルブ
  • 4バルブに比べてエンジンパーツが少ない
  • 4バルブよりレスポンスが悪いかもしれない
  • 4連スロットルがそのまま生かせる

 

4バルブに比べて特別感が出るのはやはりこっち。藤原拓海号も5バルブをスワップしているので頭文字D仕様を作るなら5バルブを換装する。
エンジンパーツだが、4バルブに比べるとチョイスできるメーカーが殆どない。クランクシャフトやコンロッドは92の4A-Gからサイズが一緒なので4バルブと同じものを使用できるが、ピストンとカムシャフトは専用の形状になってしまう。現状だとTRDのパーツはもう入手ができないので戸田レーシングのパーツしか選択ができない。
僕らはプロドライバーではないので確かな事は言えないが、4バルブと比較すると5バルブの方がレスポンスが少し悪い模様。恐らくバルブが1本多いのでフリクションロスの話だと考える。部品点数が少ない方が動かすのに少ない労力で済む。その辺を考慮すると4バルブの方がレスポンスが良いのかもしれない。でもレースに勝つ!ってレベルのチューニングマシンじゃない限り、フライホイールを軽量にしてしまえば吹け上りはどっちでも鋭く吹ける!と感じると思う。
5バルブだと純正で4連スロットルが最初からついている。スワップ後、ハードなチューニングをしていこうとしたら元々付いているのは費用が減らせるので大きなメリットとなる。但し、シルバーヘッド(AE101)を換装した場合はスロットル径がΦ43となっている。ブラックヘッド(AE111)だとΦ45なのでチューニング内容次第で径の大きいスロットルに変更が必要になるかもしれない。

結局は好みの問題になる

結局のところ、チューニングの着地点を決めるのはオーナー次第になるのでどっちの4A-Gが良いと言えないのが答えになる。ピークパワーの数値だけだったら5バルブの方が出る模様。でも今どきの4A-Gはフルチューンであれば4バルブであっても200ps超えはすんなりできるので、どちらを選んでも大きな変化はないと考えている。