No.01 チューニングの内容で呼び名が変わる4A-G①

No.01 チューニングの内容で呼び名が変わる4A-G①

ボアアップやストロークアップで呼び名が変わる4A-G。ここではボアアップによる4.5A-Gを掘り下げていきます。
えい
えい

4.5A-Gはボアアップ4A-Gの俗称

 

AE86は走ってなんぼの車だった。その為エンジンを壊すことは日常茶飯事だったし、どうせ修理するなら元の状態よりもよくしようと色々と改造される事が多い。そういう考えで、エンジンを下ろしたらボアアップを始めとする各部チューニングをする流れになる。4A-Gの場合、オーバーサイズピストンが設定されていたので、純正のΦ81から大きくして排気量アップ出来た。
排気量アップするメリットは勿論パワーが出るからだ。昔、排気量アップに勝るチューニングは無しという用語をどこかで聞いたが王道であるのは間違いない。
一方デメリットとしてシリンダーの間隔が狭いので耐久性が下がるのとシリンダー間が熱的に厳しいように見える。今どきのエンジンと違って4A-Gは冷却水が満遍なく回せるかと言われるとそんなことはない。
4A-G シリンダーブロック
画像からシリンダーの間隔が狭いので大きな拡大はできない。最大でΦ83が限界らしい。

4.5A-Gの名称はΦ83のピストンでボアアップした時に使われるようだが

話題のやり玉に上がっている4.5A-Gだが、僕が調べた限りだとCA用かロードスターBP用のΦ83ピストンを使用してボアアップした4A-Gの事の俗称のようだ。実際にこの仕様でコンプリートエンジンとして雑誌に載っているのを見たことがある。しかし戸田レーシングやTRDから出ているΦ82のオーバーサイズピストンを組んでいる状態でも4.5A-Gと呼んでいる場合も見受けられた。どうやら純正の1587ccから1600cc以上の排気量になった時に4.5A-Gというようだ。同じオーバーサイズピストンでもΦ81.5だと4.5A-Gとは呼んでいる方はほぼいない様だ。

 

まとめ

  • Φ82かΦ83のオーバーサイズピストンを組んだら4.5A-Gと呼ぶようになる。
  • Φ81.5のピストンでボアアップだと大して変わらないせいか俗称で呼ばない。