No.1 アイドリングが暖気が終わっても下がらない現象を改善する

No.1 アイドリングが暖気が終わっても下がらない現象を改善する

えい
えい

暖気が終わってもアイドルが1500~2000rpmという異常事態

ハチロクは電装系から始まって何かとトラブルが多い。僕のAE86も定番のトラブルは一通り経験した。動かす分には支障はないが、非常に気になる事があった。アイドリング回転数が暖気が終わっても800rpmあたりに下がらないのだ。アイドリングが高いまま…。1000rpmなら可愛いものなのだが、僕のハチロクは1500~2000rpmのままだった。考えられる原因は2つあったので実際に調整してみた。

 

アイドリングスクリューボルトの調整不足

車検整備中に分かった事だが、僕のハチロクは暖気を終えたのにアイドリングがファーストアイドルとほぼ変わらない状態だった。AE86は今どきの電子スロットルではないのでわりかし適当な制御でアイドル回転数をコントロールしているのだが、下がってこないのはおかしい。。。てなわけで調整することにした。
AE86は今どきの電子スロットルではないのでアナログで調整する必要がある。吸気系を変えたり、スロットルボディを洗ったりした場合、800rpmになるように調整する必要がある。
アイドリングスクリュー
赤矢印の所にマイナスドライバーを差し込んで回してやれば回転が上下する。大体これで直るのだが、我がハチロクは直らなかった。

スロットルバルブの汚れ

ハチロク並みに古い車だとスロットルバルブがブローバイでガッツリ汚れている場合が多い。参考にしているスロットルの画像もバルブはかなり汚れている。人間の目では調子を崩しそうには見えないが、汚れでバルブが閉まり切らずにエアの流入量が多くなったり、汚れで空気の流れが乱れる。そのせいでアイドリングが下がらなかったり吹けが悪くなったりする。僕の場合、車検の悪戦苦闘時にキャブクリーナーで汚れを落としているので汚れによる不調は除外。

冷却水経路の詰まり

このスロットルボディは冷却水経路がある。詳しい原理は忘れたが、暖気が終わるとサーモスタットの様な物が動いてエア経路を調整する役目があって水路が設けられている。これが冷却水を交換していない状態が長いと詰まるんだな…。冷却水経路
赤矢印のニップルが冷却水経路だ。実物のスロットルボディを見ると分かるが、細いニップルで繋がっているので汚れや錆が流れてきたら詰まるよね…という経路。僕のハチロクはこっちのパターンでした。

詰まりを取ってやれば調整が効くようになる

このままだとずっとアイドル回転数が高いままなので洗浄することにした。

  1. 冷却水を抜く
  2. ニップルに水道ホースを繋げてしばらく水を流す
  3. ホースをすべて戻して冷却水を入れる。
  4. 暖気後アイドリングスクリューボルトで800rpmになるように調整

 

僕の場合は家族が園芸に使っている水道ホースが細い物だったのでこちらを借りることにした。上の画像の赤矢印のニップル3ヶ所にホースを差し込んで水を流す。それっぽい塊も出てこなかったし、詰まっているような感触もなかったので拍子抜けした。全て戻してアイドリングスクリューを回すときちんと回転数が上下することが確認できた。僕はこの時アイドリングスクリューを限界まで締めていた。この状態でセルを回してエンジンが掛からなかったのでかなり焦った。この後はきちんと800rpmにできたので有意義な整備となった。