No.10 軽量フライホイールと強化クラッチを導入

No.10 軽量フライホイールと強化クラッチを導入

純正クラッチが滑り出したので強化品に交換した

消耗品の寿命は唐突にやってくる

中古でHA36Sを購入してから一般的なメンテナンスをするだけで特に不具合もなく走り続けられていた。しばらくの間調子を崩すことはないだろうと考えていたら、寿命の予兆は突然やってきた。
友人と楽しく走り回って高速で帰路についたときだ。本線に乗るために加速車線を5速でアクセル全開にしたところ一瞬クラッチを切ったように吹けて車速とエンジン回転数が噛み合わない現象が発生した。咄嗟にアクセルを抜いて緩やかに加速させて高速に乗った。こんな現象はただ一つ…クラッチが滑り出したな…。
中古車なのでどういう運転の経歴があるか分からない。前オーナーさんは半クラッチがやたら長かったのだろうか?購入時6万キロちょっとで滑りの兆候が見られるのはちょっと早い…。このままほったらかして遠出している時に立ち往生したら目も当てられない…。早々に交換することにした。
純正品でそのまま行っても良いのだが、HA36Sに乗っていて思ったのが吹けがいまいち良くないと感じていた。折角交換するなら軽量フライホイールも一緒にセットしてレスポンスアップしてみようと考えた。

出典:戸田レーシング
軽量フライホイールは何社か出品しているが、丁度コロナの自粛期間中だったのでどのメーカーも納期が非常に長かった。その中でまだ納期が短かったKCテクニカ製のフライホイールをチョイスした。KCテクニカ製にすることでノーマル5.2kgから4kgまで軽量化できる。

クラッチは純正も視野に入れていたが、そう何度も交換するものではないので強化クラッチにすることにした。HA36Sだとノンアスとメタルが選べる。今回はシルクロード製のノンアスをチョイスした。ノンアスは純正クラッチみたいに使用できる扱いやすい特性なので、強化クラッチを使ったことがない僕にとっても優しい強化品だと感じた。

 

交換に関してはKTSさんにお願いした。僕はDIYである程度の作業はするが、工具を揃えるのにコストが大きいので工賃の方が安いと感じた。やはり専門店にお願いするとすんなり交換が終わるので、値段以上だと感じる。
強化クラッチにしてみて思ったのが最初は半クラッチにした時にジャダが出て嫌な振動が伝わってきたが、ガソリン満タンを空にするあたりには無くなった。坂道発進する時に少し気を使うが純正クラッチと同じような使い心地なので感触は良い。強化品にしたことによりクラッチの踏力も必要になったが、純正クラッチが軽すぎたのでむしろ丁度良い重さになった。
軽量フライホイールの効果もしっかり現れた。たかが2kgにも満たない軽量化なのだがアクセルレスポンスはやる前よりも良くなった。